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　西洋人形のようなかわいい花形と鮮やかでエキゾチックな花色が好まれる早春から初夏の鉢花です。古くから人気の高い植物ですが、最近は改良が進みよい品種がたくさん出てきました。
　 普通は、花は下垂して咲き、花の下にある萼（がく）の基部が筒状で、先端が四つに分かれて着色して、花弁のように見えます。そして、その先に花弁が着きますが、この色は、萼の色とは必ずしも同じではないので、萼は赤でも花弁は赤紫や白などの二色の花に見える品種も多く、ユニークな花形をしています。近年では改良も進み、花が上向きに咲くタイプもできてきました。

　弊園では、ミニタイプのホクシャミヌエットと上向き咲きタイプのファンタジーシリーズを生産しています。
　 ミニタイプのミヌエットは、花色が２色(レッド＆ライラックと、レッド＆ブルー)のタイプを生産しています。これは、非常にコンパクトな草姿にまとまり、寄せ植え等に利用できるのが特徴です。長日開花性ではないので、早春から晩秋まで花が咲きつづけ、花期が非常に長いことが特徴です。
　 上向き咲きタイプのファンタジーシリーズは、レッドファンタジー、ピンクファンタジー、サマーファンタジーを生産しています。ほぼ完全に上を向いて咲く品種で、非耐寒性です。4〜5号鉢の鉢花向き品種です。

蕾がたくさん着いている丈夫な株を選びます。落蕾しやすい種類なので、下に蕾がたくさん落ちている株は避けます。

日当たりを好みます。日照不足では蕾が落ちる心配があります。また、暑さも嫌いますから、風通しのよい涼しい場所を好みます。室内に置く場合は、明るい窓際が適します。

鉢土の表面が乾いたら十分に与えます。過湿に弱いので水のやりすぎによる根腐れに注意し、真夏と冬はやや控えめにします。

夏は生育を一休みしますが、秋は再び旺盛な生育をします。冬は明るい室内で管理すれば越冬できます。翌年の４〜５月にひとまわり大きな鉢に植え替え、枝を刈り込んで姿を整えると初夏には花を楽しむことができます。

植え替えは根鉢をあまり崩さないで、一回り大きな鉢に植えます。用土は市販の園芸用土でかまいませんが、排水性のよい土を好みます。

挿し木で殖やすことができます。適期は４〜５月です。展開した葉を２〜４枚つけて、茎の先端部を挿し木します。清潔な用土に挿し、たっぷりと水を与え、発根するまでは半日陰で管理します。約１５日で発根します。発根すれば、４号程度の鉢に植え付けます。用土は市販の園芸用土でよいでしょう。伸び始めれば、摘心を繰り返し姿を整えます。摘心をやめてから１ヶ月ほどで開花します。